東日本大震災が起こった直後の2011年3月に、矢尾こと葉が地球ヒーリングをしていたときに浮かんできた"ものがたり"を、シェアさせていただきます。
その日は、地球ヒーリングをしようとして、両手をまるく合わせたときに、ふと、いつになく「地球意識」をヒーリングしようと浮かびました。地球の意識に...。そう思ってヒーリングを開始すると、まるで、絵本のように、地球のものがたりが、浮かんできたのです。
それは、誰かがとつとつと、幼い子どもに、語って聞かせるような、絵本の読み聞かせのような、ゆっくりとして、静かで、おだやかなヴィジョンでした。
もしよろしければ、ヒーラーさんは、このストーリィを基に、手の中に包むように地球を入れて、幼子をいつくしむような気持ちで、ヒーリングをしてみてください。
2011年3月20日の地球ヒーリングの会では、このイメージで誘導をさせていただきながら、
お集まりのヒーラーさん全員で30分間、地球ヒーリングを行いました。
手の中に感じる地球のエネルギーに、「何か言いたいことがありますか?」と聞いてみたり、
色を感じたり、手触りを感じたりする中で、多くの方が、地球のポジティブな未来を感じたり、地球の声を聞いたりして、みんなで安心感を共有することができました。
地球は、愛そのものだと、感動の声も上がりました。
ヒーリングの最後には、いつものように、地球の幸福な未来をイメージしてくださいね。
それが地球への応援になります。
ヒーリングを終了するときは、赤ちゃんを抱きとめるように、手の中の地球のエネルギーを、あなたのハートチャクラへ入れてあげてください。胸の上で、抱きしめてあげても構いません。
きっと、地球も、ヒーラーさん自身も癒されるひとときとなることでしょう。
地球とすべての地球上のいのちへ、愛と感謝をこめて。 こと葉
〜* 地球のものがたり *〜
地球は、生まれたばかりのとき、とても小さな、小さな光のつぶでした。
その小さな光のつぶは、宇宙の大きな愛を受けて、だんだんと光を増していきます。
少しずつ少しずつ成長した地球は、やがて、しっかりした自分の意志を持ちはじめます。
「すべてのいのちが輝き、一つひとつの個性がきらめいている、そんな星になりたい」
種から小さな芽が出るように、
地球は、キラキラした希望を抱いて、少しずつ成長していきます。
若い星となった地球には、
青くきらめく海があらわれ、さまざまな形の生き物がすまい、
いのちの躍動感があふれるようになります。
植物は、やがて枯れ、土となり、またほかのいのちの源となる...。
そんないのちの繰り返しが、地球を舞台に繰り広げられていきました。
ときには争いもあります。
ネガティブな思いや感情が地球上に垂れこめ、地球の表面を雲のようにおおい隠すこともあります。
けれども、闇の力が強くなった後には、
必ず光の力が盛り返し、地球には喜びと感謝があふれることになりました。
そんな、寄せては返す波のような繰り返しを、
地球は、寛大な心持ちで、長い間、ずっと眺めていました。
ずっとずっと、眺めていました。
たとえどんなことがあっても、すべてのいのちが、必ず愛を選び取っていくことを、地球は信じていたのです。
信じて、ただ、寛大なまなざしで、いのちの営みを眺め続けていきました。
ところが、人間がいつのまにか病気になるように、
地球にも、いつのまにか広がったネガティブなエネルギーが、
少しずつ少しずつ、奥深い部分に根を張るように広がっていきました。
地球は、それでも、愛の星となれることを信じていたので、
助けを呼ぶこともなく、すべてのいのちの営みが、愛に向かっていくことを信じて、寛大さを発揮し続けました。
人が病気になると、エネルギーダウンするように、
地球も、だんだんと、元から持っていたエネルギーがダウンしていきました。
そのうち、声が出ないほどの痛みが出るようになり、
人であればうずくまって、痛みに耐えるようなことが起こるようになりました。
今、地球上で起こっている天災は、
地球がよつんばいになって、痛みに耐えている、その痛みからくる震えのようなもの...かもしれません。
地震は、声なき叫び...なのかもしれません。
私たち人間は、親が、ときには涙を隠して、私たち子どもを育ててくれていることに、なかなか気が付きにくいものです。
親も、成長中の人間で、かんぺきでなく、心が折れそうなときも、つらいときもあるのに、です。
地球も、同じです。
地球が一つの成長中のたましいで、ひたすらに愛を目指し、希望を持って、
その大きな美徳である寛大さを発揮して生きてきたこと。
そして、苦しい状況に陥っていることに、私たちは、気が付きにくいものなのです。
地球には、愛が必要です。
「愛している」という、すべてのいのちからの声が必要です。
地球の元気になる力、幸せになれる力を信じて、応援の気持ちで、できることをしていきましょう。
私たち一人ひとりの心にやすらぎが広がれば、地球にもやすらぎが広がります。
私たちは、地球の一部であり、地球は私たちの一部なのです。
生まれたばかりの赤子を優しく抱きとめるような気持ちで、
地球に、「ありがとう、愛している」と伝えてください。
地球に内在する力を信じましょう。
それは、あなたがあなたの力を信じることと、同じことなのです。
〜* 地球のものがたり *〜